コンサルタントに必要なスキルと英語力

2024.05.30

コラム

コンサルタントになるためには、幅広いスキルセットと高い素養が求められます。中でも論理的思考力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、学習意欲などが必要です。これらはクライアントの問題解決やチーム運営、自己成長に直結するため、常に磨き続けることが求められます。

論理的思考力

論理的思考力は、問題の本質を突き止め、効果的な解決策を導くために不可欠です。具体的には情報を整理し仮説検証を行った上で課題を特定し、その課題を解決するのに一番効果を発揮すると考え得る解決策を提示します。クライアントからコンサルタントに依頼されるのは、まだ誰も考えた事のない問題である事が多くあります。そのためゼロベースで最適な解決策を思考する事が求められます。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力には、相手の意図を理解し、相手に理解をしてもらう技術が含まれます。ビジネスシーンでは、簡潔に要点を伝え、相手の立場や感情を理解することが重要です。また、質問力や、チーム内外との効果的なコミュニケーションもこの能力には含まれます​ ​。

リーダーシップ

リーダーシップは、プロジェクトを前に進め、チームメンバーを適切に導くために重要です。具体的には、問題解決能力、目標設定能力、進捗管理能力などが求められます。リーダーは、チームの状況を把握し、各メンバーに適切な指示を出し、モチベーションを維持しながら最大限の価値創出を目指します​​。

学習意欲

学習意欲は、コンサルタントが持続的に成長するための基盤です。業界の最新動向を追いかけ、新しい知識やスキルを常に学び続ける姿勢が必要です。また、未経験の領域にも積極的に挑戦し、幅広いプロジェクトに対応できるようになることが期待されます​​。

  

➤これらのスキルは、現職がコンサルティングファームでないとしても実際の業務において意識的に実践し、経験を積むことで徐々に磨かれていきます。また、周囲の優れたビジネスパーソンから学ぶことも非常に有効です。実際の経験を通じて、これらのスキルを体系的に高めていくことが、コンサルタント/コンサルタント候補としての成長につながります。 他の重要なスキルについても複数紹介します。

 

適応力:
プロジェクトを依頼するクライアントやプロジェクトの要件・状況は常に変化します。コンサルタントは新しい環境や変化に迅速に適応し、柔軟に対応する能力が求められます。

プロジェクト管理能力:
複数のタスクを効率的に管理し、プロジェクトを計画通りに進行させる能力は、コンサルタントにとって重要です。リソースの割り当て、タイムラインの設定、進捗の監視などが含まれます。

分析力:
データやトレンドを解析して洞察を得る能力も、コンサルタントには不可欠です。データを基にした意思決定を支援するため、量的および質的な分析スキルが必要です。

ストレス耐性:
高い期待と厳しいデッドラインの中で働くことが多いため、ストレスを管理し、圧力のもとでも最高のパフォーマンスを発揮する能力が求められます。

倫理観:
コンサルタントはしばしば機密情報を扱います。高い倫理観を持ち、クライアントの信頼に応える行動をとることが重要です。 これらのスキルは、単に知識を有しているだけでなく、実際のプロジェクトで積極的に活用し、磨いていくことが重要です。また、これらのスキルを生かし、クライアントやチーム内で信頼されるコンサルタントを目指すことが成功への鍵となります。

英語力について

また、コンサルタントに求められる英語力は、役職や担当するプロジェクトの内容、クライアントの背景などによって大きく異なります。特に外資系のコンサルティングファームや国際的なプロジェクトに関与する場合、高度な英語力が求められることが一般的です。

英語力の必要性

①就職活動時と入社前

入社前には、ファームによってTOEFL100点やTOEIC900点といった高いスコアが要求されることもあります。これは、実務でのコミュニケーションに必要な英語力を確保するためです​ ​。ですが応募時点では高い英語力が求められない外資系ファームもあります。

②入社後

入社後は、プロジェクトの内容に応じて、非常に高い英語力が求められる場合があります。例えば、外資系企業のプロジェクトや国内企業であってもグローバルチームと連携を取るプロジェクトでは、ミーティングやプレゼンテーションを英語で行う必要があり、専門的な情報を英語で処理する能力が必要になります​。

英語力を磨く意義

英語力は、日系のコンサルティングファームに入社する場合でも、キャリアの可能性を広げるために非常に重要です。英語が堪能であることは、より多くのプロジェクトの選択肢を持つことを意味し、プロフェッショナルとしての市場価値を高めます。そのため、継続的な学習と実践を通じてスキルを磨くことが推奨されます。

英語力はグローバルなビジネスシーンで活躍するための基礎となるため、日々の業務においても意識して使用し、常に向上心を持って取り組むことが望まれます​。