[Interview Vol.4] 株式会社ユニヴィスコンサルティング FAS部門マネージャー伊東 裕様・シニアアソシエイト福山 広佳様

M&Aの“その先”まで伴走する
── 一貫支援体制のやりがいと成長環境とは

Overview:今回は、株式会社ユニヴィスコンサルティングのFAS部門にて、日々M&A支援の最前線に立つ伊東様・福山様にお話を伺いました。一人ひとりが多様な業務に挑戦し、クライアントの信頼を獲得していく同社のカルチャーや、部門の特徴、キャリアの魅力に迫ります。

※敬称はインタビュー当時(2025年6月時点)のものです。 

 

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Q1. FAS部門の業務内容について教えてください

伊東様(FAS部門マネージャー):

弊社のFAS部門では、M&A戦略の立案からクロージング・PMIまでを一気通貫で支援しています。具体的には、FA、財務デューデリジェンス、株価算定、PPA、事業計画の策定、PMIなど幅広い業務に対応しており、私自身も入社から2年でこれらを一通り経験させていただいております。

福山様(FAS部門シニアアソシエイト):

私は財務デューデリジェンスを中心に担当していますが、「やりたい」と手を挙げれば、他の業務にもチャレンジできる環境です。1on1の面談などの機会を通じて、希望業務へのアサインも調整してもらえます。

 

  

Q2. 案件規模や業種の特徴、案件の進め方について教えてください

伊東様:

担当する案件は、売上10〜100億円規模のミッドキャップが中心です。業種も多様で、建設・ITなど幅広い業界のM&Aに関与しています。アサインは業界に偏らず、各人の経験や意向に応じて柔軟に決まります。

福山様:

常時3〜4件の案件を並行して進めており、1件あたりの期間は、デューデリジェンスですと1〜2か月程度が一般的です。短期集中で進行するため、密度の高い経験が積める環境です。

 

Q3. 幅広い業務を通じた「やりがい」「難しさ」、そして成長を実感した瞬間とは?

伊東様:

やりがいは、クライアントから“頼れる存在”として信頼されることです。M&Aは複雑な意思決定の連続であり、DDだけでなく株価算定、契約対応、PMIなど多岐にわたる論点が生じます。私たちがワンストップで相談に乗り、迅速に回答できることで「安心して任せられる」と評価されたとき、大きな達成感を得られます。

特に印象に残っているのは、大手商社のフルパッケージ支援案件です。財務・税務・ビジネスDDから、事業計画、PPA、バリュエーションまで全領域を統括し、フロントとしてクライアント対応を担いました。一人では対応仕切れない場面も多く、深い知見が求められましたが、周囲と連携してやりきることができ、自分の限界を突破したと実感しました。一方で、そうした高い要求水準に応え続けるためには、日々のキャッチアップと学習が欠かせず、そこにこの仕事の難しさと奥深さを感じています。

福山様:

やりがいは、自らの意思で手を挙げた業務に挑戦できる環境が整っていることです。私は主に財務デューデリジェンスを担当していますが、他の業務への挑戦を希望すれば、柔軟にアサインを調整してもらえます。実際に複数のプロジェクトを経験する中で、物事を自分で考え、先回りして動けるようになったときに、大きな成長を感じました。

入社当初は右も左も分からず戸惑うことも多く、短期間で複数案件を並行して進める中では高い集中力と主体性が求められましたが、上司や同僚が日々声をかけてくれ、わからないことはすぐに相談できるチームの雰囲気が、困難を乗り越える支えとなりました。

Q4. 育成体制や未経験者へのサポートについて教えてください

福山様:

未経験からスタートしても、自ら主体的に学ぶ姿勢さえあれば、十分にキャッチアップできる環境です。私自身、入社当初はM&Aに関する知見が乏しい状態でしたが、書籍や資格学習を通じて基礎を固めながら、実務で経験を積み重ねてきました。大切なのは、わからないことを放置しないこと──その積み重ねが、成長につながると実感しています。

また、当部門には“育てる文化”が根づいており、上司や先輩との距離も近いため、日々の業務の中で自然とフィードバックが得られます。定例の1on1に加え、OJTを通じた伴走型のサポートがあることで、自身の課題や強みを明確に把握できる点も魅力です。個々の努力を見逃さず、周囲が適切なタイミングでサポートしてくれる風土が、安心感と挑戦意欲の両方を後押ししてくれています。

伊東様:

当部門では、素直さや吸収力を重視しています。たとえば、簿記の知識が十分になかった方でも、素直に学ぶ姿勢を持って取り組んだ結果、今では自信を持って案件に関与できるようになっています。実務を通じて成長していくスタイルなので、入社時点で全ての知識を備えている必要はまったくありません。

加えて、社内にはナレッジが蓄積されており、過去の事例や資料、テンプレートなどをいつでも参照できる体制が整っています。わからないことがあっても、一人で抱え込むのではなく、チーム全体で支え合うカルチャーが根付いているので、未経験者にとっても安心して成長できる環境だと思います。

Q5. 昇進や評価制度について教えてください

伊東様:

私はシニアアソシエイトとして入社し、約1年3か月でマネージャーに昇進しました。評価は年2回の面談を通じて行われ、業務遂行力やフロント対応力、専門知識の深さなど、定量・定性の両面から多角的に評価されます。特定の領域だけでなく、全体を俯瞰しながらクライアントに価値を提供できているか、その総合力が昇進の鍵を握ります。メンバーからのフィードバックやプロジェクト内での貢献度も反映される360度評価のため、単なる数字では測れない「信頼されるかどうか」も重要視されていると感じます。

福山様:

評価制度の特徴は、何より「実力本位」である点です。在籍年数や年齢にとらわれることなく、成果を出した人に対しては、タイムリーに次のステップが提示されるフラットな文化があります。明確な評価基準がある一方で、日々の業務を通じた積み重ねや、プロジェクトメンバーとの連携といった目に見えにくい部分も丁寧に見てもらえるため、公平かつ納得感のある制度だと感じています。自らの成長を正当に評価してもらえる環境は、大きなモチベーションにつながっています。

Q6. キャリア形成や挑戦を歓迎する文化について詳しく教えてください。

福山様:

当社では、キャリアを「与えられるもの」ではなく、「自ら切り拓くもの」として捉える文化があります。月に1回の1on1では、日々の業務の振り返りだけでなく、今後挑戦してみたい領域や目指したいキャリア像についても率直に話せる機会が設けられており、上司も真摯に耳を傾けてくれます。そうした対話を重ねる中で、自分の意志を言語化し、次の一歩へとつなげていける環境が整っていると感じます。キャリアの方向性に関する提案が歓迎されるだけでなく、それを実現するためのアサインや機会創出にも前向きな風土があります。

伊東様:

新しい挑戦を後押しする文化は、制度というよりも空気として組織に根づいています。たとえば、FA(ファイナンシャル・アドバイザリー)領域の立ち上げや、スタートアップ支援に特化したチームの発足など、自ら手を挙げて動けば、周囲が巻き込まれ、組織全体が動く。そうした機会は日常的に存在しています。また、社内異動についても画一的なルールで縛るのではなく、本人の意志を尊重して柔軟に検討される点も、長期的なキャリア形成を後押ししてくれます。

Q7. 貴社FAS部門で働く魅力を一言で言うと?

伊東様:

「圧倒的な成長機会」ですね。入社間もない段階から、クライアントのフロントに立ち、裁量の大きい業務を任せてもらえる環境があります。M&Aという複雑かつスピード感のある領域で、多様な業界・規模の案件に携わる中で、専門性も汎用性もバランスよく高められる点が非常に魅力的です。さらに、成果や姿勢がきちんと評価されるカルチャーのため、努力がダイレクトに昇進・信頼に結びつく実感も得られます。

福山様:

「個としてもチームとしても成長できる環境」だと思います。若手でも積極的に発言ができるフラットな雰囲気があり、意見が尊重される風土があります。プロジェクトの中では、年次や経験にかかわらず責任ある役割を任せてもらえる機会も多く、自身の考えを形にする経験が豊富に得られます。また、議論を大切にするカルチャーの中で、互いに切磋琢磨できるメンバーと日々過ごせることも、大きな魅力です。

【編集後記】

M&A支援という専門性の高い領域において、ユニヴィスコンサルティングのFAS部門が目指すのは「一過性の支援」にとどまらず、クライアントの“その先”にまで深く入り込んで伴走すること。そのためには、財務スキルだけでなく、事業理解、コミュニケーション力、そして人として信頼される力が求められる——。お二人のお話からは、そうした高いプロフェッショナリズムと、それを支える柔軟な組織文化が垣間見えました。

“挑戦に手を挙げる人を全力で応援する”、“わからないことはチームで解決する”、“成長の機会を惜しまない”——このような姿勢が組織全体に根づいているからこそ、未経験者でも飛び込み、成長を遂げていけるのだと感じます。

今回のインタビューを通じて、同部門の持つ可能性と、強さの根幹を感じ取ることができました。今後のさらなる飛躍にも、ぜひご注目ください。

最後になりましたが、貴重なお話をお聞かせいただいた伊東様、福山様に心より御礼申し上げます。