M&A仲介企業について

2024.05.20

業界情報

  M&A仲介企業は、主に中小・中堅企業の企業買収や業務提携の支援を専門とする会社で、買い手と売り手を仲介し、取引の成立を支援します。このプロセスには、財務分析、市場分析、価格交渉、デュー・デリジェンス、契約の締結など、多くの複雑なステップが含まれています。

以下に、M&A仲介企業のプロセスおよび重要性について説明します。

M&A仲介のプロセス

  1. ソーシング
    M&A仲介は事業承継に伴う企業提携・買収の案件が多く、主に売り手より会社売却に関する相談を受けるところから案件がスタートします。売り手とのコンタクト手法はM&AアドバイザーがDMや電話で直接アプローチしたり、提携している金融機関や税理士・会計士事務所等から紹介してもらうこと、事業承継セミナーで集客したりと様々です。もちろん買い手から買収ニーズをヒアリングする等買い手から案件がスタートする事もあります。
     
  2. 買い手と売り手のマッチング
    M&A仲介企業は、買い手と売り手のニーズに合ったパートナーを見つけるために業界分析を行った上で、時にはコールドコールで相手方に接触を行い最適な企業との出会いを実現します。
     
  3. 価格評価と財務分析
    M&Aアドバイザー自身が簡易な企業価値評価を行うか、社内もしくは社外の専門家(会計士等)が専門的な評価算定を行います。売り手や買い手に対し、売却または買収に適した価格設定をアドバイスします。評価手法としては、コストアプローチ(純資産+@)、マーケットアプローチ(マルチプル)、インカムアプローチ(DCF法)等があります。
     
  4. 交渉の仲介
    買い手と売り手の間で価格や契約条件についての交渉を仲介します。基本合意に至るまでの複雑な交渉プロセスをスムーズに進行させるための専門的な技術が求められます。
     
  5. 基本合意
    基本合意は最終的な条件合意に至る前の価格やその他買収条件の基本的な内容について買い手と売り手が合意締結を行う事です。基本合意後、買い手には独占交渉権が付与され最終合意へ向け進めていく事となります。
     
  6. デュー・デリジェンス
    買い手は売り手企業の法的リスク、財務状況、営業状況等の徹底的な調査(デューデリジェンス)を実施します。通常税理士、会計士、弁護士等の専門家も入り実施される事が多いです。
     
  7. クロージング
    デュー・デリジェンスの結果判明した瑕疵等は基本合意の買収価格から減額され、想定より評価が良かった事項は価格にプラスされます。基本合意価格からの増減を経て、最終的な買収価格が決まり最終契約を締結します。

 

M&A仲介の重要性

  • 専門的な知識
    M&Aは高度に専門的な知識を要するため、専門の仲介企業を利用することで、効率的かつ効果的な取引が可能になります。
     
  • リスクの軽減
    適切な評価、デューデリジェンスを行うことで、投資リスクを大幅に軽減することができます。
     
  • スムーズな取引プロセス
    経験豊富な仲介者がプロセスを管理することで、取引がスムーズに進行し、多くの共通の障害を避けることができます。
     
  • ネットワーク
    M&A仲介企業は豊富なネットワークを有しており、売り手にも買い手にも最適な相手が見付ける事ができます。一方でダイレクトによる開拓も効率的に進めることが求められ、新規開拓によって売り手や買い手企業をソーシングします。
     

M&A仲介企業は、このようにして企業買収や合併を成功に導くための重要な役割を果たします。プロセス全体を通じて専門的なサポートを提供し、クライアントの戦略的ビジネス目標の達成を支援します。 

M&A仲介企業への転職のポイント

M&A仲介企業への転職を考えている場合、その業界特有の要求と機会を理解することが重要です。ここでは、M&A仲介企業への転職活動におけるポイントをいくつか挙げて説明します。

1. スキルと経験の評価

M&A仲介企業では、財務分析、市場調査、交渉スキル、法的知識などが重要です。これらのスキルを持っているか、関連する経験があるかを評価し、履歴書や職務経歴書でしっかりとアピールすることが大切です。営業実績や表彰歴など対外的に示せる分かりやすい実績があると良いでしょう。

2. 業界知識の深化

M&A市場は高度に専門化されており、特定の業界に精通していることが求められることが多いです。志望する企業がどの業界に特化しているかを調査し、その業界の動向や課題についての知識を深めることが望ましいです。

3. 専門的資格の取得

特に財務や会計に関連する資格、例えば日商簿記検定2級を持っていると、M&A仲介企業への転職に有利です。M&A仲介企業への転職は、専門性が高く競争が激しいため、上記のポイントに注意しながら計画的にアプローチすることが成功の鍵です。